お仕事のおはなし

○西原亮(2024)『コンサル時代に教わった仕事ができる人の当たり前』ダイヤモンド社
【初級。思い当たる節がてんこ盛り。具体的で分かりやすい】
 なにがいいって、文字の大きさ、行の間隔、老眼の私にとってとても読みやすい体裁です。そのことも込みで計算され文章も無駄がなく、適切な例があり分かりやすいです。
 A4のノートを横にして使う・・・。そんな発想はなかったなぁ。無駄な会議とスケジュール管理の大切さ。身にしみます。
 とにかく無駄を省くこと、上司他関係者との意思統一の重要性を通じて信頼されることが大切で、信頼されるために必要なことが書かれています。
 分量も多くないので、土日に一読することをお勧めします。(2025/11/02)

○今井むつみ(2024)『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』日経BP
【初級。相手の立場に立って話をしよう】
 お互い人間なんで、他愛のない会話も伝わらないこともあります。本書は心理学と認知科学から説明しています。人にはそれぞれ固定観念みたいなもの=スキーマがありますよね。こいつをつかって相手の話を理解しようとするんですが、異なるスキーマであれば解釈が異なるのも当然ですね。日頃から会話相手がどんなスキーマを持っているか、どう振る舞うかを見る、よく聞くが大事ですね。
 本書は具体例を用いて分かりやすく説明しています。私のようにコミュニケーションに困っている方は一読ください。(2025/07/13)

○越川慎司(2024)『世界の一流は「休日」に何をしているのか』クロスメディア・パブリッシング
【初級。具体的な成功者の例を挙げて説明しています。その気になれば実践できるかも】
 そもそも「休日・休暇」という日本語にマイナスのイメージを感じてしまうのは私だけでしょうか?罪悪感たっぷりに取得する年休の「休」の文字。
 それはさておき。本書ではそんな休日を戦略的に取得し、有意義に過ごすための方法や心構えについて書かれています。内容もそんなに難しいものではありません。
 週休は金曜日の午後には始まっているんですね。しかも完璧に仕事を終わらせずに中途半端に済ませるのは技術が必要かも。そして土曜日は土曜日の、日曜日は日曜日の過ごし方は参考になります。
 上手な休日の取り方は、結果的にうまく仕事も捗るようになるという好循環。ワークライフバランスではなく、ワークライフハーモニーだそうです。私も週に1冊は読書するようにしているので、これはこれでいいらしいです。(2025/05/04)

○つんく♂(2023)『凡人が天才に勝つ方法』東洋経済新報社
【初級。芸能界を泳いで活躍する中でプロとして生きる方法を説明している】
 まぁ、私は凡人以下なのでプロを目指すのはどうかと思う方がいらっしゃると思いますが。
 著者はたいていの人は凡人であると断言し、天才に勝つにはプロになることであると主張しています。51歳独身、結婚の見込みなしの私でも大丈夫かしら?
 本書を読む限り、プロは社会人として普通に持つ感覚を持っているようにも思えます。凡人の段階は、新入社員と主任クラスで前半はプロになるための心構え。プロは係長以上を想像して読むといいと思います。
 プロになるには繰り返しの反復動作が大切らしい。コツコツは私の得意とするところです。セミプロぐらいにはなれるかな?(2025/02/20)

○桃野泰徳(2024)『なぜこんな人が上司なのか』新潮新書
【初級。リーダーの素質ってなんだろうを考えています】
 タイトルだけを見ると、いかにリーダーの素質がない人がのし上がっていくのかを説明しているかと思ってしまいました。ダメな上司の場合は所与のものとして扱っています。
 構成としては、まず様々なタイプの上司(具体的な名前も出てきますし、いい上司の場合もあります)が示され、小話を挟み、元の話に戻る「起転結」の形になっています。
 私の会社にもこんなタイプがいるなぁと思いました。残念ながらいい意味での上司はあまり見当たりません。そんなタイプの上司の取扱い方はこうかなって参考になりました。
 いい上司って責任を負ってくれますよね。部下の責任にしないで。いい上司を探したいと思いました。(2024/09/29)

○榎本博明(2024)『「指示通り」ができない人たち』日経プレミアシリーズ
【初級。具体例から解説していて読みやすい】
 皆さん、学生時代に国語は得意でしたか?私はとても苦手でした。その影響か、小説を読んでもよく飲み込めないことがあります。
 さて、本書はタイトル通り指示通りできない人やコミュニケーションがうまくいかない、仕事ができるつもりでいるといった、職場にいる不思議ちゃんについて、具体例を用いてその思考法、解決法を説明する本です。
 通読すると分かりますが、基本的な国語の能力が備わっていれば解決できるようです。なので私も不思議ちゃんのひとりかもしれません。
 理屈が通用しないの裏は、ふか~い理由があるわけではなく、なんとなくっていう面がありそうです。不思議ちゃん対策はとにかく我慢強さが必要なようです。(2024/04/01)