ライフ

○桃野泰徳(2024)『なぜこんな人が上司なのか』新潮新書
【初級。リーダーの素質ってなんだろうを考えています】

 タイトルだけを見ると、いかにリーダーの素質がない人がのし上がっていくのかを説明しているかと思ってしまいました。ダメな上司の場合は所与のものとして扱っています。
 構成としては、まず様々なタイプの上司(具体的な名前も出てきますし、いい上司の場合もあります)が示され、小話を挟み、元の話に戻る「起転結」の形になっています。
 私の会社にもこんなタイプがいるなぁと思いました。残念ながらいい意味での上司はあまり見当たりません。そんなタイプの上司の取扱い方はこうかなって参考になりました。
 いい上司って責任を負ってくれますよね。部下の責任にしないで。いい上司を探したいと思いました。(2024/09/29)

○林健太郎(2022)『否定しない習慣』フォレスト出版
【初級。会話は否定しないことが重要だと説いています】

 会話の際、心がけていることはありますか?私は、作業の手を止めて会話相手の方に体を向けるようにしています(真っ正面ではなく、気持ち斜めですが)。本書によればこれも否定しない習慣だそうです。
 帯の裏表紙に当たるところに「「否定されない」が一番大事」と記されています。自分がどう考えて会話をするのかではなく、会話の相手が「否定されていない」と思わせることが肝です。これって○○○ハラスメントと一緒だなぁと思いました。会話の相手がどう思うかを考えて話しをすることが大事だと主張していますが、これがなかなか難しい。本書では簡単なようで難しい否定しない会話のお話しをしています。(2024/07/28)

○佐藤光展(2024)『心の病気はどう治す?』講談社現代新書
【初級。ジャーナリストゆえ、分かりやすいことを配慮した本です】

 心の病って何でしょうね。うつ病と診断されたら、うつ病でしょうか?実はその根っこに発達障害があって、なにかをきっかけにうつ病を発症したのかもしれません。本書を読むと自分は発達障害が疑われるうつ病なのかもしれないと思いました。
 よくある本として「うつ病は心の病だから薬物治療は止めるべきだ」というような主張はしていません。正しく判断されれば投薬を勧めています。ただその前に立ち止まり、その人の生い立ち、人間関係、その人の置かれている環境にもっと目を向けるべきであるとしています。現在の日本の医療体制はそのようにできていないし、医療費の節約にもつながるとしています。
 医療ジャーナリストからの視点で書かれており、難しい専門用語は少ししかありません。とても読みやすい本です。(2024/05/05)

○榎本博明(2024)『「指示通り」ができない人たち』日経プレミアシリーズ
【初級。具体例から解説していて読みやすい】

 皆さん、学生時代に国語は得意でしたか?私はとても苦手でした。その影響か、小説を読んでもよく飲み込めないことがあります。
 さて、本書はタイトル通り指示通りできない人やコミュニケーションがうまくいかない、仕事ができるつもりでいるといった、職場にいる不思議ちゃんについて、具体例を用いてその思考法、解決法を説明する本です。
 通読すると分かりますが、基本的な国語の能力が備わっていれば解決できるようです。なので私も不思議ちゃんのひとりかもしれません。
 理屈が通用しないの裏は、ふか~い理由があるわけではなく、なんとなくっていう面がありそうです。不思議ちゃん対策はとにかく我慢強さが必要なようです。(2024/04/01)

○山中恵美子(2023)『人生が劇的に変わる瞬読式時間術』三笠書房
【初級。1項が短くまとまっており、読みやすい】

 瞬読の開発者による時間術なんですが、「瞬読式」ってのがミソです。「瞬読」は脳みその好循環が増大する効果を活用した速読術(左脳だけだけでなく右脳も活用する読書術)ですが、これを時間術です。と書くと24時間戦い続けるイメージですが、休憩も意味ある休憩(=よし!体力回復!)を要求します。シングルタスクより、効率的であるならマルチタスクも要求します。徹底して無駄な時間を追求し、自分にとって有意義な時間にしようというものです。場合によっては、他人の時間を利用します。私も家事代行を利用して苦手な部屋掃除を任せることをします。
 ここまで書いてなんですが、究極の目標は、自分の好きなことに時間を使うために時短だったり、マルチタスクだったりします。私も最近瞬読をさぼりがちなので、気を引き締め直したいと思います。(2024/03/09)

○中野信子(2023)『新版科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版
【初級。キーワードは報酬系と快楽です。読みやすい本です】

 またもや「運」です。なんかすいません。
 本書の章と節はすべて「運のいい人は」で始まります。運のいい人はこんな人を脳みそと関連付けて説明されています。基本的に脳みその報酬系とドーパミンやセロトニンといった快楽が重要だということが分かります。
 文章も平易で、簡潔。下記のセレンディピティについてもちょっと少ない気がしましたが触れています。
 「運のいい人」となる脳みそづくりの参考にいかがでしょうか?(2023/12/21)

○クリスチャン・ブッシュ著、土方奈美訳(2022)『セレンディピティ 点をつなぐ力』東洋経済新報社
Christian Busch(2020)『The Serendipity Mindset』Curtis Brown Group Limited
【中級。多数の例示が多すぎるような・・・。各章のまとめがあって読みやすい】

 「運」関係が続いてすいません。今回も次回も「運」関係です。
 この本では本当に偶然で運がいいの「luck」と運命づけられた運の「fate」ではない、「セレンディピティ」を解説しています。過剰なまでの例示と著者自身の経験から、説明しています。
 人は結果的に出たいい現象について、合理的に説明し、それがあたかも予定されていたかのように解釈したがりますが、実態はそうではなく、いくつかの好都合の点と点がつながり、有機的に結合する(点と点を結ぶ)結果であるとしています。セレンディピティは、餌を待つ魚のように水面に口を開けて待っているのではなく、有意義な点となるものをあらかじめ準備し、大抵は偶然の関係者により線が結ばれるとしています。
 この点の準備の数々がセレンディピティ・フィールドで、そのような点を結ぶ心持ち(開かれた心、興味)をセレンディピティ・マインドセットと呼び、いつなんどきでもマインドセットを準備したフィールド上で点と点をつなぎ好都合な結果が出るとしています。
 例としてポスト・イットが挙げられます。強力な糊を作る予定が逆に弱い糊ができてしまった。あっそ、で済ますのではなく弱い糊を上手く活用したのがポスト・イットです。他の例としてペニシリンの例も挙げられています。本書はそんな大成功だけではなく、恋愛や仕事がうまくいく例がいっぱいです。例はおそらく文章の半分はあると思います。
 読み終えて、私もセレンディピティ・マインドセットを広げるよう知識や人脈を広げようと思いました。(2023/12/17)

○バーバラ・ブラッチュリー著、栗木さつき訳(2022)『運を味方にする「偶然」の科学』東洋経済新報社
Barbara Blatchley(2021)『What Are The Chances』Coiumbia University Press
【中級。途中の脳みその構造の部分をうまく読み流すことができれば面白い】

 「あなたは運がいいですか?」という問いに皆さんはどう答えますか?本書の最後の最後は、「万事塞翁が馬」で、女神が微笑むのは、結果が出てからなんですね。問題は「運」を味方にする方法にあるとしています。願掛け、ルーチンワーク・・・科学的でありそうで非科学的ななにかであっても、それによって運が開かれるかもしれません。本書では様々な「運が良かった人(いや運が悪いような気もするが、結果運が良かった人)」を例示して、どうして運が良かったと言えるか解説しています。そして運を味方にするための脳みその構造にまで話が進みます。もちろん脳みその構造が分かればそれにこしたことはありませんが、この部分は「へ、あっそ」で肝要な部分だけ読み取ればいいのです。だって6章まで注意して読んでいれば、残りの2章でこれから気をつけることをまとめているから。
 たぶん原文はとっても難しいと思いますが、上手に訳してあります。最近の訳本は以前のモノに比べて上手に訳してありますね。(2022/10/03)

○ジル・チャン著、神崎朗子訳(2022)『「静かな人」の戦略書』ダイヤモンド社
 張瀞仁(2018)『安靜是種超能力』Ark Culture Publising House
【初級。内向的なあなたに送る本です】

 皆さんは、内向的な人ですか?外交的な人ですか?私の内向度は86%でした。まぁ、内向的な性格ということになりますね。私よりも内向的な著者は世界を股にかけ活躍しているのですが、毎回悩むそうです。その悩みに同感。本なのに親近感を感じました。著者の経験からどう対処しているかを説明しています。大丈夫。内向的なんて性格のひとつさ。うまくいけばちょっとだけ外交的な気持ちを持てますよ。自分の可能性を信じてね。な、感じです。訳本ですが、とても読みやすいいい本です。(2022/09/22)

○山中恵美子
1.(2018)『1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読』SBクリエイティブ
2.(2020)『1日5分見るだけで、1週間で勝手に早く読める!瞬読ドリル』SBクリエイティブ
3.(2021)『たった1分見るだけで頭がよくなる 瞬読式勉強法』ダイヤモンド社
4.(2022)『見るだけで脳が良くなる 1分間瞬読ドリル』ダイヤモンド社
5.(2022)『1分見るだけで頭が劇的に良くなる 瞬読式ノート術』SBクリエイティブ
【初級。習うより慣れろ】

 いずれの図書も瞬読の開発者である著者の著書です。瞬読は、速読のように目玉の体操ではなく、本の複数行やページそのものを右脳で見る=イメージ化することで読み取り(インプット)、それをノートに手書きする(アウトプット=左脳で言語化する)する一連の流れで本を読む読書術です。瞬読って何?は、1.3.5で読み、1~4でインプットの訓練(2にはDVD付き)、5はアウトプットメインと理解すればいいですね。
 右脳でインプットするのは、従来の勉強法にはないもので、私はまだ高い領域に達していません。柔軟な脳みそが必要ですね。本書によると年齢はあまり関係ないとのことですから、ぼちぼち、資格取得の勉強も含めて慣れていこうと思います。ちなみに右脳を使うことで、瞬読以外にイマジネーションや頭の回転の速さ向上などの効果もあるそうです。
 ちなみにですが、この瞬読は公式サイトがありまして、瞬読の体験ができます。ただし費用がかかりますので、体験の前に2のDVDを見てどんな感じかを掴んでから体験会に参加することをお勧めします。そののち3ヶ月の本格レッスンに入ることができますが、結構な費用がかかるので十分考えた上で受講してください。3ヶ月のレッスン後は、月3300円で瞬読の本格レッスンで使用したシステムを使って訓練することができます。本格レッスンを受講する段階で、facebookのコミュニティに参加することや3~4行読みレッスン(zoomを使用)などを受講できます。えっ?お前ガッツリやっているのか?って?ええ、ガッツリやってますが、それがどうしました?
 特段友達紹介とかはないので、こちらのページをご覧になって興味があったら体験してみてはいかがでしょうか?

○さんきゅう倉田(2022)
『お金持ち 貧乏芸人 両方見たから正解がわかる! 元国税庁職員のお笑い芸人がこっそり教える 世界一やさしいお金の貯め方増やし方 たった22の黄金ルール』東洋経済新報社
【初級。高校生には最適な本かもしれません】

 さんきゅう倉田さんっていう芸人さんがいるんですね。私は知りませんでした。
 本書は、芸人の著作ということで、冗談を交えて解説するかと思いきや、とっても真面目に、とっても分かりやすくお金の貯め方を説明しています。著者は、芸人だからこそ難しいことを優しく説明するプロを標榜しており、自己の経験談を踏まえ、解説しています。そしてお金のつきあい方というのは、仕事のあり方にも通ずるところがあり、そこも優しく説明しています。
 私のような50歳ぐらいの人間が読んでもいいとは思いますが、これから本格的にお金とつきあい始める高校生や大学生に読んで欲しい1冊です。また、ツイッターでも税に関してつぶやいているようですので、こちらは収入がある人が閲覧すると勉強になるかもしれません。(2022/08/08)

○黒田尚子(2022)『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』日経BP
【初級~中級。章立てをきちんと理解して読まないといけまへん】

 筆者も認めていますが、キャッチーなタイトルで私は釣られてしまいました。
 さて、上にも書きましたが、なんとなく読み進めるとぼんやりして理解が難しくなります。各章に付されている「~編」を念頭に置いて読みましょう。
 著者は現役バリバリのファイナンシャルプランナー。読んでいてとても勉強になりました。当たり前のことですが、生活の有り様がお金の行き来を左右しますね。生活の様々な場面で出てくるお金の問題を分かりやすく書いてあると思います。「猫」の方が「犬」よりコストはかからないそうですよ。(2022/06/30)

○奥田弘美(2021)『会社がしんどいをなくす本』日経BP
【初級。お仕事を始めて、精神科・心療内科にお世話になる前に読みたい本】

 まぁ、すでに病んでしまっている私からすれば「そうよね~(^_^;)」、という内容です。心の病は、本格的にダウンしてからは、回復が遅くなるモノ。早めの対応が必要です。本書は、実際に産業医としての経験を元に、様々なケース、年代で心の病(または心の病モドキ)を描いています。同調圧力!日本は強いですよね。強烈な成果主義も襲ってきます。まずは睡眠の確保。この本は、病んでしまう前に読んでおきたい本です。(2022/06/06)

○山口貴大(2022)『年収300万円FIRE貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』
 KADOKAWA
【初級。文章を子細に読むのではなく、結論のみ参考にして読む本です】

 同じ「FIRE」本であれば、下に記載した山崎(2021)を先に読むことをお勧めします。山崎(2021)に肉付けの形で読むといいと思います。細かく読むと、ファイナンシャルプランナーとしては「・・・ん?」ってところもあります。YouTube等でも情報発信しており、そちらは生きた情報だと思うので参考にしてもいいと思います。えっ、書評になっていないって?はい、結論はな~んだな感じで、種明かしをすると営業妨害になってしまうからです。(2022/04/04)

○薄井シンシア(2021)『人生は、もっと、自分で決めていい』日経BP
【初級。実体験が強調されているため、太字に惑わされないようにしましょう】

 専業主婦やレジ打ちのパート、ANAインターコンチネンタル東京営業開発担当副支配人等々様々な職種、リベリアやタイ、アメリカ等の居住経験の山あり谷ありの人生経験に基づいて書かれた本です。最後の一言「幸せを諦めて、満足を目指す」はしみますね。
 本書は、筆者の体験が中心になっているので、太字部分が人生で決定的な影響があったことが多いので、啓発本としては少し読みにくいかもしれません。そこは差し引いて考えることとして、自分の限界を徹底的に書き上げ、弱点を追求し、身近なゴールを積み重ねていくことの大切さを述べています。あとは本人の経験談です。経験談だけに振り返ると太字部分の大切さが分かります。
 簡単な書籍なので、電子版でも余裕で読めますよ。(2022/03/20)

○永松茂久(2019)『人は話し方が9割』すばる舎
【初級。ふんわりした本です。いわゆるハウツー本ではありません】

 【はじめに】でこの本の結論が書かれており、「そこに向けて」いくにはどうするかをトウトウと説明しています。文章は簡素で、必要に応じて実体験を織り交ぜており、各節もコンパクトにまとめてあり、とても読みやすいです。
 私はあまり会話は上手ではなく、空白の時間ができてしまいます。まぁ、ネタがなければ話さなくてもいいや、とも思っていますが。本書では、それはそれでいいとのこと(笑顔であれば)。
 なんてことのない日常会話にヒントがありそうです。この本は、会話のハウツー本ではありませんが、会話(話すこと・聞くこと)で大切にしたいことが書いてあります。早速実践したいと思いました。(2022/01/19)

○山崎俊輔(2021)『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』
 ディスカヴァー・トゥエンティワン
【初級。FIREを目指すなら最初に読んでおきたい本】

 「FIRE」とは、「Financial Independence, Retire Early(経済的独立の獲得による早期リタイア)」の頭文字をつなげたものです。
 いきなりですが、どんな老後・人生を送りたいですか?これまでは男性であれば定年まで勤め上げ、配偶者は家計をがっちり守り、年金と退職金で老後を過ごすのが標準的なパターンだったと思います。まぁ、現在は定年は延長となり、夫婦ともに働くのが主流になりつつありますが。
 巷にあふれる「FIRE」本は、その多くが株や投資信託、果てはFXや信用取引のノウハウを扱っています。ところが、本書の資産運用については簡単に、安全性を確保するための預金の積立てと適度に分散したインデックス投資信託の活用を推奨しています(あと非課税制度のNISAとiDeCo)。
 本書の特徴は、「FIRE」を行う上で必要となる「労働で稼ぐ」「節約」「運用」を解説し、年金の知識など最低限必要な知識、そして40代、50代、プチFIRE(定年5年前)のケース検証、そして「FIRE」達成後のことについて「基本的な」ことを説明している点です。簡単に言えば、マネープラン(ファイナンシャルプランナー(FP)が言う「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」)づくりの「基本的な」ことを説明していること、となります。
 著者は、FPであり、その基本を押さえた構成になっています。あくまで「基本的な」ことを説明しているので、より実践的に活動しようとすれば、それなりにお勉強や信頼できるFPを見つけることになります。
 私の感想ですが、お金のゆとりがある老後がいいですよね。「FIRE」できなくても、「FIRE」に向けて活動することで、結果的にゆとりのある老後を迎えたいと思いました。思いの外早く貯まったら「FIRE」するかもね。うふ。(2021/11/19)

○五十嵐良雄監修(2014)『うつ病・躁うつ病で「休職」「復職」した人の気持ちがわかる本』
 講談社
【初級。うつ病、躁うつ病に苦しむ人は、こんなことを考えているんだ!がわかる本】

 「監修」となっているのは、多くの患者からの声をまとめた本だからです。
 「うつ病・躁うつ病」は、肺がんが肺の病気であるように、「脳」の病気です。人間として、性格として、能力として劣る状態ではありません。
 この本は、うつ病・躁うつ病になった人が、どのような気持ちでいるかを、時系列に、症状や復帰、再病休に至る場合などについて説明しています。
 人によって時間軸や悩みはそれぞれですが、ページをめくると思い当たることがあると思われます。
 うつ病・躁うつ病になった人が自分の立ち位置を確認することができる本ですが、この病気にかかった人が身近にいる人にも、「この人は今こんな気持ちなんだろうな」が分かる本です。
 精神疾患に罹患する人が多くなるストレス社会です。病気にならないことが一番望ましいのですが、病気の回復・周囲の人の対応に一読するとよいでしょう。(2021/10/21)