先物取引・FX

○森永康平(2024)『0からわかる!金利&為替超入門』ソシム
【初級。高校生に読んでほしい】

 「為替」とあったのでここに書きましたが、表紙にある「金融経済の入門書」ってのがしっくりきます。
 本文が左ページ、関連する図が右ページで、見開きで分かりやすく解説しています。もちろん、カンタンに説明するため、若干の荒技がありますが、湧いてきた疑問はより専門書に任せたほうがいいでしょう。
 書評は以上です。短いですが・・・。金融経済を一から学びたい方はどうぞ。(2025/01/04)

○岡安盛男(2019)『岡安盛男のFX攻略バイブル[第4版]』自由国民社
【中級。バイブルと称するだけあって内容盛りだくさん。理解するには多少の実践が必要】

 初版が2010年の本の第4版です。外国為替の基本からテクニカル分析、ファンダメンタル分析そしてなんと言っても通貨ペアごとの特徴を解説する教科書的な本です。
 ところどころ時事ネタが入っていますが、ケーススタディと考えるといいでしょう。執筆時点での将来展望みたいなことも現状と比べてどうだったか考えるといいでしょう。
 この手の教科書的な本で、私がもっと力を入れて欲しいのは、税金のことです。本書には税について説明がないのが残念です。分量を考えて断念したのかもしれませんが、是非税金についても触れてほしいと思います。
 別途税金に気をつけて本書を読めば、チャートの見方などが違って見えてくるかもしれません。ある程度FXに取り組んでから読むと理解が容易になるでしょう。(2022/5/17)

○木暮太一(2009)『はじめてのFX1年生』明日香出版社
【初級。口座開設から知りたい場合は読むといい本】

 ちょっと古い本ですがFXについて本当に初歩の初歩を説明している本です。初歩の初歩なので、取引はドル円の買い始まり売り終わりを前提に説明し、逆の取引きや他の通貨の組み合わせは別の本に譲っています。
 それとこの本の出版時はなかったレバレッジ規制(日本国内のFX業者ができるレバレッジ上限は25倍まで)があるので、気をつけましょう。
 この本をさらっと読んで、よりアドバンストな本に進むことをお勧めします。(2021/11/26)